子宮内膜症が悪化して薬物療法では治療困難な場合や、妊娠を希望する方の場合には、手術をすることもあります。手術は最後の手段と言えますので、家族や担当医と十分に相談して決めることになるでしょう。

子宮内膜症の際に行う手術は、大きく分けると2種類あります。

■保存手術

保存手術は病巣だけを除去して癒着を剥離する手術です。卵巣と子宮の正常な部分を残しますので、出産が不可能になることは基本的にありません。

妊娠を希望している人は、保存手術を選択することになるでしょう。ただし、手術後に必ず妊娠できるとは限りません。

保存手術は、一般的には開腹術でなく腹腔鏡手術で行います。腹腔鏡手術とは、お腹を切開せずに、腹腔鏡という内視鏡を見ながら処置する方法です。

■根治手術

根治手術は子宮や卵巣、卵管などを取り除き、根本的な解決を図る方法です。卵巣の一部を残す方法もあります。いずれにせよ、完治しないと日常生活に支障が出るほど重症の方向けの手術です。

手術は開腹または腹腔鏡で行います。

子宮内膜症を根本的に解決することができますが、妊娠できなくなるデメリットがあります。したがって、出産を希望しない方や、出産を終えた方が対象となります。

■手術費用について

子宮内膜症手術は健康保険が適用になります。つまり3割負担です。

手術費、入院費、通院費など、全ての費用の合計は、一般的に3割負担(つまり自己負担分)で30万円前後になるようです。ただし、開腹手術よりも腹腔鏡手術のほうが高額になります。

加入している健康保険によっては、高額療養費制度があり、支払い金額を抑えることが可能な場合があります(限度額適用認定)。