チョコレート嚢胞(のうほう。嚢腫(のうしゅ)とも言う)は放っておいても大丈夫・・・ではありません。

チョコレート嚢胞は卵巣に血が溜まったもので、次第に大きくなっていく可能性があります。大きくなり過ぎると破裂する恐れもあります。破裂してしまった場合は非常に辛い痛みを引き起こし、開腹手術をして治療することになります。

何らかのタイミングで卵巣の根元がねじれてしまう「茎捻転」が起こることもあります。茎捻転になってしまうと命の危険もあります。この場合、卵巣と卵管を取り除く手術をしなければなりません。

チョコレート嚢胞によって卵巣が大きくなることで、他の臓器が圧迫されて、癒着することもあります。すると、激しい下腹部痛、腰痛、排便痛、性交痛などが起こることがあります。生理の度にひどい生理痛に苦しむことになります。

がんの危険性

また、チョコレート嚢胞は、放置しておくと卵巣がんを引き起こすこともあります。がんになってしまうと、簡単に治すことはできません。

チョコレート嚢胞が卵巣がんを発生させる確率は1パーセント未満(約0.7パーセント)と低いものです。ですので、それほど深刻に考える必要はないでしょう。

ただし、加齢に連れて、がんの発症リスクは上がります。もしも50歳を過ぎてからチョコレート嚢胞が見つかった場合には、がん発症の可能性も考えたほうが良いかもしれません。

ひどい生理痛、生理時以外の腰の痛み、下腹部の痛み、不正出血、排便痛、性交痛などの症状がある場合は、チョコレート嚢胞の疑いがあります。

そのまま放置しないで、早めに検査をしましょう。チョコレート嚢胞だった場合はすぐに治療を受けるようにしてください